「店を出すんだー」と、19歳くらいの時に決意した時からずーっと、見るもの全てが勉強吸収だ、自分の店を持ったら出し尽くすんだ、なんて、真面目にやってきてcampusノートに何冊もメモし、行った飲食店では、少ない所持金から外食したのだからなんでも盗んで帰ろうと、躍起になっていた。創業前までに、店を7社転々として(今でこそ転職志向もあるが)、続かない人間だと周りの人は思っていたと思う。本人はまったくお構いなしだが。社会保険になったり国民健康保険になったりと、その度に、手続きが面倒だったと思う。
そして、膨大に集まった、和洋中様々なメニューやレシピ。さて、創業が決まったとなったが、自分としては、提供したいメニューがたくさんありすぎる。選別も困難で、手順や手間、店の雰囲気、もちろん原価率や手に入る食材にも関係する。器も決めていき、どう盛り付けるかなども考え、選び抜いて作り出した。
創業当時は、店舗経営もこなれておらず、メニューも少ないのに、いっぱいいっぱいでしたが、だんだん人間は慣れていき、メニューを増やしていく。なんせ、20年間くらいアイディア貯め込んできたので、どんどん出ます。そして紙に書ききれなくなる。そして結局は削っていく…ここまでは、まーそーだろーな、と言う結果。
しかし、「最もやらなければいけない方向」ではないことに気づいていなかったのです。
それは、お客様の立場になって考える。
いやいや、当然の経営戦略。耳にタコができます。でも、この、7年間気づいてなかったんです。自分が得意であったり、食べてほしいメニューは、必ずしもお客さんが食べたいものでは無い、という事を。
コロナ収束に向けて、お客様の年齢層がとても変わりました。当然、ご年配の方の、飲食店の利用は控えてられる。その下の層の方にシフトしました。そこでも今までと、同じメニューでは、満足していただけないんですね。やはり時代は、急速に変わりました。その変化に敏感に対応してハンドリングしていかなければならないですね。
まずは行動、ではまた明日。
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