太陽にたどり着くまで・11

子供ができ、家族ができて、自分の修業ばかりしては(金銭的にも)やってられないとなり、『株式会社魚七』に就職。ようやっと、27歳、株式会社の社員に。そして、料理からは一旦離れることになった。まずは、杉田店の新人さんになって、「魚屋とは」を学ぶ。

印象的に、魚をバンバン捌いてガンガン売る、のイメージで行ったんですが、ガンガン売るのは合っていたが、とても丁寧に早くキレイに魚を捌くことに、皆様は力を入れていたのが最初の印象です。めっちゃ厳しかったですね。そして、全員魚をおろすのが、恐ろしく上手で早いんです。初めは全然おそいし、全然ヘタクソで、マジで苦労しましたね。そして、途中入社が11月でして、足元が当然ながら氷だらけなんですよ。何も知らずに店に入ったもんだから、ゴム長靴は支給されてるけど、うす〜い靴下だけで行ったら、足がマジ死んだ。。。

みんなはどうしてるんだ?と思い、そっとパートのおばちゃんに聞いたら、分厚い靴下におじさんたちは、カイロを入れたり、ウェットスーツ生地のような、インナーを履いたり。。

そこに入り込まないと分からない事ばかりですよ。

仕事は楽しくて、なんせ、魚を触りたくてきたし、全国の色んな魚種がやりきれないほどの量が毎日のように届き、バンバン捌く。先輩方に魚の知識やコツを聞きながら本当に勉強できましたね。

一生懸命やって早く店長になりたかったんです。店長は朝、ほかの社員よりも早く横浜南部市場に行き、仕入れをしてトラックで店舗に帰ってくる、という業務があるんです。そう、市場で仕入れです。自分で店をやったら必ず直面する話です。魚の目利き。これと知識、人脈です。特に人との繋がり作り。市場などの閉鎖的な空間はそこに入り込まないと、門前払いです。良い素材がないともちろん、良い料理には結びつきません。

ということで、1年半で「本郷台」の店長に!

ここからは、魚屋さんの店長での修業ですね。

まずは行動、ではまた明日。

 

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