さて、再就職のあてもなく心が病み肉体的にもボロボロで退社し無職になり、ぼーっとする日々。七里ヶ浜で海を見たり、家で料理したり。今までしてこなかったことをやっていた。
が、、しかし3日でそれも飽きる。
そして何が起こるかというと、世の中から取り残された気持ちになる。そして、家の固定費支出がダラダラと垂れ流される恐怖。もちろん貯金なんて雀の涙ほど。少ない給料でやりくりして貯めてくれた貯金を垂れ流してるのは自分のせいだと攻める。機嫌も悪くなる。1ヶ月もしないうちに就職活動へ。
33歳、料理の世界から離れる選択肢はなかった。店をやる夢はまだ持っていた。
特に有名なホテルや料亭でやっていた経験もない33歳。中途採用は難しかった。そして、責任のある仕事はしばらくできなかった。気持ちが持てなかった。大きな会社の歯車でいいと思った。ホテル関係の洋食の経験をしてみたくて、応募した。無謀だった。書類でことごとく落とされ面接までもいかない。あせり出す。
誰からのコネクションもなくて再就職は厳しいと感じ、ずっとホテルサービス業の妻の妹にお願いして、リビエラ逗子マリーナ厨房の面接をさせていただくことになった。面接まで行けば熱い思いを伝えるのは得意で、料理長の岡野さんには、気に入られたのだが、会社的人材としては難しいと。逗子ではなく、三崎にあるハーバーレストランのシーボニアに配属された。契約社員で。とにかく雇ってもらいたかった。
そして、フレンチの世界へ入る。毎日が新鮮で修業時代に戻ったように、一生懸命学んだ。メモをとり真似した。収入は少なかったが順調かと思ったその時、3.11東日本大震災が起きる。
もちろんレストランは閉鎖。契約社員の私たちは、雇い止めの対象になった。
生活できない。もう直接人事に行って直談判。逗子の方でなんとか、底辺で雑用なりなんなりやらせてもらうことになった。
30人くらいいいる、大きな初めての婚礼の厨房。ここでは、思わぬ出会いがある。
まずは行動。では、また明日。
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